精神科に行くのはどんなとき?受診すべき症状と注意点を解説
2025.02.27「どんなときに精神科を受診すればよいのかわからない」「精神科に行ったことがないから不安」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
こころの病気を治療する精神科は、うつ病やパニック障害、統合失調症などさまざまな疾患に対応しています。
この記事では、精神科に行くタイミングや受診の目安となる症状、受診するときの注意点を解説しています。
精神科を受診するか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
精神科に行くのはどんなとき?
精神科に行くのは、日常生活に支障が出るほどのこころの不調に気づいたときです。
憂うつな気持ちになったり、落ち込んで涙が出てしまったりする日は誰にでもあります。
しかし、たいていは数日で回復し、仕事や学校に行けない、家事ができないなど日常生活が送れなくなることはありません。
気持ちが塞ぐ、強い不安があるなどこころの不調が「2週間以上」続くのが受診の目安の1つとされています。
つらい症状で何も手につかない日が2週間以上続くときは、精神科や心療内科などの受診を検討しましょう。
精神科を受診した方がよい症状
ここでは、精神科の受診の目安となる症状をご紹介します。
下記のような症状が続いている場合は、受診を検討しましょう。
・気分が沈む
・涙が止まらない
・感情の波が強くなった
・イライラがおさまらない
・不安が強くて何も手につかない
・仕事や趣味に集中できない
・なかなか眠れない
・夜中に目が覚めてしまう
・朝起きても布団から出られない
・食欲がなく食事量が減った
・他人の目が気になり電車に乗れない
・幻聴が聞こえるようになった
・死にたいと考えることがある
専門家に相談すべきか判断が難しいときは、家族や信頼できる友人などに聞いてみてください。客観的な意見がもらえるでしょう。
参照:厚生労働省e-ヘルスネット/体の不調はうつ病でも現れます。かかりつけ医へ相談してみましょう
精神科を受診するときの注意点
最後に、精神科を受診するか迷っている方が注意すべき点を、2つ解説します。
すぐに診察してもらえるとは限らない
精神科では、症状を詳しく確認するために初めて受診するときの診察時間を長めに設定しています。
そのため、初診は予約制で1日の患者数が決められているケースも多く、受診したいときにすぐに診てもらえない場合もあります。
前述の症状に限らず「つらい」と思ったときが、受診のタイミングです。
希望する日に精神科の受診が可能か、早めに問い合わせてみましょう。
早期発見が早い回復につながる
こころの不調も風邪の治療と同じで、早く治療を始めることが大切です。
適切な薬を飲んだりカウンセリングを受けたりすることにより早期回復が期待でき、安心して日常生活を送れるようになります。
精神科は受診しにくいと感じている方もいるかもしれませんが、日本人の20人に1人はこころの病気で通院しているといわれており、珍しい病気ではなくなってきました。
無理をしたり、他人の目を気にしたりして受診を遅らせるのではなく、早めに受診し適切な治療を受けましょう。
参照:公益社団法人日本精神科病院協会/第4回新たな地域医療構想等に関する検討会
どんなときに精神科に行けばよいか迷ったらまずは受診してみよう
日常生活に支障が出てしまうほどこころの不調が現れたときが、精神科に行くタイミングです。
もし病気でなかったとしても、専門家に話を聞いてもらうだけでも楽になるでしょう。
仕事や病状により通院が難しいときは、主治医に相談して訪問看護を利用するのも選択肢の1つです。
訪問看護師は生活環境の調整や悩みの相談など、医師と連携してご自宅でさまざまな医療ケアを提供します。
訪問看護の利用を検討している方は、ぜひ一度『訪問看護ステーションリスタ』の無料相談へご相談ください。