統合失調症の初期にみられる「前駆症状」とは?発症のサインや早期の対策も解説
2025.04.01幻覚や妄想がきっかけで発覚することの多い統合失調症には、前触れとなる「前駆症状」があります。
初期にみられる症状の「サイン」を理解しておくことで、早期発見につながるでしょう。
この記事では、統合失調症の初期にみられる「前駆症状」について解説します。
症状が出ているサインや、早期の対策法についても解説するので、ぜひご覧ください。
統合失調症の初期症状とは
統合失調症の初期段階では、症状の出現に先駆け、普段と違う様子がみられ始めます。
この章では、統合失調症の前駆症状として特徴的なものを3つ見ていきましょう。
睡眠の質が悪くなる
統合失調症の前には不安やストレスを感じやすくなり、睡眠の質が悪くなります。
イライラする、考え事が多くなるなどして、熟睡できなくなる場合があります。
睡眠不足になることで、日中に眠気やだるさ、苛立ちなどを感じる方も珍しくありません。
仕事や勉強に集中できなくなる
初期には感覚が敏感になりやすく、仕事や勉強に集中できなくなる方もいます。
ちょっとした音や光などの刺激が気になり、目の前の作業を中断してしまうためです。
「仕事を終わらせるのに時間がかかるようになった」「勉強しようと思っても長く続かない」などの様子が見られる場合は注意しましょう。
気分が不安定になる
統合失調症では、うつ病や不安障害のような症状が出現し、気分が不安定になる方もいます。
1日の中で機嫌が大きく変動したり、以前よりも落ち込むことが増えたりする場合もあるでしょう。
中には消極的な気分になり「人が怖い」「家から出られない」と、部屋に閉じこもる方もいます。
明らかに気分の落ち込みが続いていると感じる場合や、情緒不安定な様子が伺える場合は注意しましょう。
統合失調症の初期からみられる症状のサイン
統合失調症では、精神的に不安定な様子が出現する「陽性症状」と、社会的な機能を失う「陰性症状」の2種類が出現します。
それぞれのサインに気づき、早めに対策を施しましょう。
統合失調症のサインには、以下のようなものがあります。
陽性症状のサイン | 陰性症状のサイン |
・挙動不審な様子や不安な様子
・ひとりごとが増えた ・にやにやする様子が増えた ・空耳が聞こえると頻繫に言う |
・ミスが多くなった
・記憶力が低下している ・何事にも意欲が湧かない ・表情が乏しい ・口数が少ない |
統合失調症で初期症状がみられた場合の対策法
統合失調症の初期症状やサインがみられた場合、まず早めに医療機関を受診しましょう。
初期の段階から治療を受けることで、治療期間を短縮できる可能性があります。
また、保健所や精神保健福祉センターなどの専門機関へ相談し、生活に対する支援やアドバイスを受けるのもよいでしょう。
さらに、日常生活に直接的な支援が必要であれば、訪問看護を利用するのも手段の1つです。
自宅に看護師が訪問するため、外出が難しい方でも安心して医療的ケアを受けられます。
初期段階からでも利用できるため、生活に悩みが生じた方は、利用を検討してみてください。
統合失調症は初期から対策して症状の進行を抑えよう
統合失調症は、初期の段階から症状に気づき、早めに対策することが重要です。
前駆症状や症状のサインにあてはまる様子が見られたら、なるべく早めに治療や支援を受けましょう。
東大阪市を中心に活動する『訪問看護ステーションリスタ』では、統合失調症への訪問看護サービスを提供しています。
統合失調症にお悩みの方は、お気軽に「こちら」からお問い合わせください。