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統合失調症の人が暴力を振るうときの適切な対応とは?

2025.04.24

統合失調症の方の中には、突発的に暴力を振るう方もいます。
万が一のときに冷静に対処するには、適切な対応を身に付けておくことが重要です。

この記事では、統合失調症の方が暴力を振るう場合の対応方法を解説します。
暴力を振るう理由や、警察への連絡が必要なケースなども紹介しますので、ぜひご覧ください。


統合失調症の人が暴力を振るうのはなぜ?

統合失調症の方が暴力を振るうのは、幻覚や妄想などの症状が出現しているからです。

妄想:他人が自分に危害を加えると思い込んだり、恐ろしいことが起こると錯覚する。
幻覚:実際には存在しないものが見えたり、誰もいないのに悪口が聞こえたりする。

幻覚や妄想が生じるとパニックに陥り、身を守るために暴力を振るってしまう場合があります。
関わりのない人にも被害が及ぶ可能性があるため、家族はもちろん、職場や学校など社会生活の場でも注意が必要です。



参照:厚生労働省/統合失調症|こころの病気について知る


統合失調症の人が暴力を振るうときの対応方法

統合失調症の方が暴力を振るう場合、以下のような順番で冷静に対応することが大切です。

1.安全な場所に避難する
2.落ち着くまで時間を置く
3.専門家に連絡する

1つずつ見ていきましょう。


1.安全な場所へ避難する

暴力を振るう様子が見られた場合、まずは自分や周囲の人が安全を確保できる場所へ避難しましょう。
無差別に暴力を振るってしまい、周囲にいるとケガをする可能性があるためです。

本人の様子を観察できる場所へ隔離する、部屋を移動するなどして、まずは身の安全を確保してください。


2.落ち着くまで時間を置く

時間が経てば徐々に落ち着いていき、暴力を振るわなくなっていきます。
安全な場所に移動し、暴れる様子が見られなくなるまで待ちましょう。

このとき、自身を傷つけるような行動が見られる場合もあります。
可能であれば止めに入るべきですが、刃物を持っているなどの危険なケースでは、無理をせず声がけ程度で様子を見つつ、身の危険が迫った際は警察に通報するなどの対応も必要です。


3.専門家に連絡する

時間がたっても暴力が収まらない場合や、周囲に危害を加えてコントロールできない場合は、医師や専門家に連絡しましょう。

精神疾患の専門家に連絡することで、その場に合わせた適切な対処法を聞けます。

医師への連絡がつかない場合は、担当の訪問看護師やケアマネージャーへ連絡してください。


統合失調症の人が暴れるときは警察に連絡するべき?

統合失調症の方が暴れ、身の危険を感じる場合や周囲に大きな被害が及びそうな場合には、警察へ連絡しましょう。
警察の職務には「精神疾患による自傷他害の際に対応すること」が定められており、暴力を振るう場合は保護を依頼できます。

精神疾患のある方とはいえ、人を傷つけたり物を破壊したりする場合には、警察による制止が必要です。

対処できないと感じたり身の危険が及ぶ可能性を感じたりするケースでは、警察へ連絡しましょう。



参照:警視庁/精神保健及び精神障害者福祉に関する法律第23条に基づく通報の適切な運用等 について


統合失調症の人が暴力を振るう場合は落ち着いて対処しよう

統合失調症の方が暴力を振るう場合は、落ち着いて対処することが重要です。
距離を取る、落ち着くまで時間を置く、必要なら医師や専門家、警察へ連絡することを覚えておき、万が一の際に行動できるようにしましょう。

なお、訪問看護を利用していると、統合失調症の方が暴れた場合の連絡先になります。
『訪問看護ステーションリスタ』では、統合失調症の方とその家族をサポートをいたします。
暴力に悩んでいる方、万が一のときの対応が不安な方は『こちら』からご相談ください。

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