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大人の愛着障害は治らない?愛着形成のやり直しについて解説

2025.04.29

愛着障害を抱えたまま大人になると、人間関係の構築に支障が出たり、精神的に不安定になったりする場合があります。
愛着障害を克服したいと思っているものの「治らないのではないか」と心配している方もいるでしょう。

この記事では、愛着障害は治らないのか、どうしたら治せるのかを解説します。

愛着障害は治らないの?

愛着障害は、愛着形成をやり直すことで克服できます。

愛着障害は、幼少期に親や養育者との絆を築けなかったために生じます。
信頼できる養育者との間に愛着を形成できれば、子どもや大人に関わらず、愛着障害を克服可能です。

愛着障害を治すには4分類ある「愛着スタイル」の理解が重要

子どものころに形成される愛着は、以下の4分類に分けられます。

愛着スタイル 子どもの頃の特徴
安定型 ・不安を感じたとき、養育者を頼って不安感を和らげられる

・養育者を安心できる存在として扱う

回避型 ・ある程度までの不安感では養育者を頼らない

・養育者を安心できる存在として扱わない

アンビヴァレント型 ・不安定で用心深い

・養育者のもとを離れられず、自立して行動できない

無秩序:無方向型 ・養育者に怯えているような素振りを見せる場合がある

・初めて会う人にも親しげな態度をとる場合がある

上記のうち安定型以外の型では、愛着障害を起こす可能性があります。
子どものころを思い出し、自分がどの型に近かったかチェックしてみましょう。

引用:日本総研/愛着(アタッチメント)
※厚生労働省の内示を受け作成された資料です。

大人もできる|愛着形成のやり直し方

愛着障害を克服するために必要な「愛着形成」は、子ども・大人に関わらずできます。
この章では、愛着形成をやり直す手順を説明します。

1.自分の「安全基地」をつくる

愛着形成の基本となるのが「安全基地」となるキーパーソンを見つけることです。
安全基地とは、不安を感じたときに心を平穏に保つ存在を指します。

子どもにとっての安全基地は親や養育者であり、大人の場合はパートナーや友人などがキーパーソンになります。
また、精神科医や看護師など、精神疾患の専門家がキーパーソンになる場合もあります。

学校や職場で不安を感じたとき、ネガティブな感情を受け止め、ポジティブな感情を与えてくれる人を定めましょう。

2.自分の感情を見つめ直す

安全基地が定まったら、自分のネガティブな感情を見つめ直しましょう。

愛着障害のある方は、ネガティブな感情をコントロールするのが苦手です。
ネガティブな感情を抱えすぎてしまい、精神的に自立できず、人との関わり方に支障が出てしまうためです。

「何かあっても安全基地が守ってくれる」という環境があれば、ネガティブな感情と向き合えるようになり、人と関わるときもポジティブな感情を持てるようになります。

3.他者との関係構築に挑戦する

感情のコントロールを練習できたら、他人との関係づくりに挑戦します。

極度に依存しすぎたり頼るのを避けたりせず、適切な距離感を意識して人と接しましょう。

キーパーソン以外とも良好な関係が築ければ、愛着を形成できたと考えられます。

自分のこころを見つめ直して愛着障害を克服しよう

愛着障害は、愛着形成のやり直しによって解決できる可能性があります。
自分の愛着スタイルを理解したうえで安全基地となる人を見つけ、適切な距離感を保てるようにしましょう。

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