精神科へ入院が必要な人のレベルとは?入院中の治療内容も紹介
2025.05.06精神疾患を抱えている方は、症状の悪化などの理由から入院が必要になるケースもあります。
精神疾患の家族やパートナーに対し、入院を勧めるべきか迷っている方もいるでしょう。
この記事では、精神科への入院が必要とされる5つのレベルを解説します。
精神科入院中の治療内容や、入院させるか判断が難しい場合の対処法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
精神科へ入院が必要な人の5つのレベル
精神科へ入院が必要な人は5つのレベルに分けられます。
精神疾患で入院治療が必要になる状態を詳しく見ていきましょう。
精神症状が重い場合
精神疾患の症状が重く、コントロールできない場合には、入院治療が必要です。
うつ病による気分の落ち込み、統合失調症の幻覚や妄想などが悪化すると、日常生活や社会生活に支障が出てしまいます。
精神疾患が悪化すると、食事や睡眠もまともに取らなくなり、体調を崩す場合があります。
日頃から症状を観察し、必要に応じて入院治療を検討しましょう。
参照:厚生労働省/精神障害(精神疾患)の特性(代表例)
身体的に治療が必要な場合
精神疾患が原因で身体へ不調が生じた場合も、入院治療が必要です。
心の不調は、栄養不足や意識障害など、さまざまな身体症状を引き起こす場合があります。
また、症状をやわらげようとして薬物やアルコールに依存し、治療が必要になる方もいます。
必要に応じて健康状態を改善するための入院治療も検討しましょう。
自分を傷つける可能性が高い場合
精神疾患が重度になると、自傷行為に走る方もおり、保護のために入院するケースもあります。
リストカットや自殺行為など、自分の身体や命を危険に晒す行動が見られた場合は、早めに入院を検討したほうがよいでしょう。
他人を傷つける可能性がある場合
他人を傷つける危険性が高い場合も、入院治療が必要です。
精神疾患の症状からパニックになり、暴れ出したり他人を攻撃したりする方もいます。
家族や友人、同僚など、周囲の人を傷つける可能性もあるため、状態が落ち着くまで入院したほうがよい場合があります。
自宅では療養できない場合
自宅や今いる施設が療養に適さない場合、入院は手段の1つです。
精神疾患を持つ方はストレスに弱いため、自宅が「落ち着いて過ごせる環境」でなければ、症状が悪化する場合があります。
また、危険な行動を防ぐために監視が必要なものの、家族だけでは対応できない場合も、入院を検討しましょう。
精神科入院中に受けられる治療内容
精神科の入院中は、以下のような治療や支援を受けられます。
・静養
・精神療法
・薬物療法
・リハビリテーション
・身体の治療
・退院後のサービス調整
精神症状の治療を受けられるほか、身体面の健康管理なども受けられます。
また、再発を防ぐために、退院後に利用するサービスの調整も可能です。
入院中は集中的に治療を受けつつ、健康管理や在宅生活の環境調整など、さまざまな支援を受けられます。
症状が重い場合は入院治療を活用することで、本人も家族も安心して生活できるようになるでしょう。
参照:こころの情報サイト/精神科の入院について
精神科へ入院させるか悩むときの対処法
家族やパートナーを精神科へ入院させるか悩む場合、まずは担当医師へ相談しましょう。
受診した際に症状や健康上の問題、家族の支援状況などを伝え、入院について相談できます。
また、ケアマネジャーや訪問看護師など、日頃から状態を理解してもらっている方へ相談するのも手段の1つです。
特に訪問看護師は、直接的に心身の状態を観察してるため、入院が必要かどうかの具体的なアドバイスを受けられます。
担当看護師に日々の様子を聞き、入院の必要性を相談してみるのもよいでしょう。
必要に応じて精神科への入院を検討しよう
精神科に入院したほうがいいかどうかは、その人の状態を見て判断しましょう。
心身状態から本人や周囲に危険が及ぶ場合や、専門的な治療が必要と判断される場合には、入院を検討することも大切です。
判断が難しい場合は担当医師やケアマネージャー、訪問看護師などに相談してみてください。
『訪問看護ステーションリスタ』では、精神疾患に関する相談や支援を提供しています。
症状の管理や経過観察から、入院の必要性の有無についてもアドバイス可能です。
無料相談も行っておりますので、興味のある方は『こちら』から、お気軽にご相談ください。