精神科デイケアってどんな場所?目的・対象者から訪問看護という選択まで
2025.05.16精神科デイケアとは、こころの病気を抱える方が生活リズムを安定させたり、人とのかかわりを取り戻したりするための場所です。
ただ、人付き合いが苦手だと「知らない人ばかりの場所に通うのは不安」と心配になってしまうかもしれません。
この記事では、精神科デイケアの目的や対象者、メリット・デメリットなどについて解説します。
デイケアに通うのが不安なときは、自宅でサポートを受ける訪問看護という選択肢ができるため、ぜひ参考にしてください。
精神科デイケアの目的
精神科デイケアの目的は以下のとおりです。
・生活リズムの改善
・体力や集中力の回復
・病気の再発や再入院の予防
・社会復帰や就労へのステップ
・人付き合いの練習や居場所づくり
参照:厚生労働省「精神障がい者と家族に役立つ社会資源ハンドブック」
このように精神科デイケアは治療の一環であり、再発を防ぎながら自立した生活を送ることを目的としています。
精神科デイケアの対象者
精神科デイケアは、以下のような方が対象です。
・医師がデイケアの必要性を認めた方
・同じ悩みを持つ人とつながりたい方
・生活リズムが崩れやすくて困っている方
・どこに助けを求めたらよいかわからない方
・居場所が見つからず、引きこもりがちになっている方
デイケアによっては年齢制限があったり、特定の病気のみを対象としたりしているため、まずは主治医に相談しましょう。
参照:厚生労働省「精神障がい者と家族に役立つ社会資源ハンドブック」
精神科デイケアで行うこと
精神科デイケアでは、以下のような活動が行われています。
・心理教育プログラム:症状をコントロールする方法(例:不安やイライラをおさえる方法)を学ぶ
・就労支援プログラム:再就職や職業復帰を目指す方が、病気と付き合いながら働く方法を学ぶ
・リラクセーションプログラム:体操や音楽鑑賞などにより、心身の緊張をほぐす
デイケアによって活動内容が異なるため、ムリなく参加できるプログラムから始めましょう。
精神科デイケアの活動内容ついてもっと知りたい方は、こちらをご覧ください。
精神科デイケアのメリット・デメリット
精神科デイケアには以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット
精神科デイケアのメリットは以下のとおりです。
・生活リズムがととのう
・人付き合いの練習ができる
・悩みを気軽に相談する場所ができる
精神科デイケアには看護師や心理士などの専門家がいるので、安心して相談できる環境がととのっています。
他の利用者さまとの活動を通して、社会復帰に向けた自信をつけられるのも大きなメリットです。
参照:厚生労働省「精神障がい者と家族に役立つ社会資源ハンドブック」
デメリット
精神科デイケアのデメリットとして以下が挙げられます。
・デイケアまで通う時間がかかる
・グループ活動に負担を感じることがある
・デイケアの雰囲気によっては合わないと感じる
デイケアによって雰囲気が異なるため、自分に合っているか・ムリなく参加できそうかを見学や体験参加の機会に確かめましょう。
デイケアが不安なときは訪問看護という選択肢も
デイケアでのグループ活動はハードルが高いときは、訪問看護という選択肢があります。
リスタの訪問看護では、看護師が自宅を訪問し、お薬の管理や相談などの生活サポートを行っています。
まずは訪問看護からスタートして、少し元気が出てきたらデイケアを考えるというステップも回復の道のひとつです。
訪問看護サービスについて知りたいときは「訪問看護ステーションリスタ」へお問い合わせください。