ASDの人は「仕事が続かない」と言われるのはなぜ?向いてる仕事も紹介
2025.06.13ASDの方は、社会に出てから仕事に苦労すると言われています。
そのため、ASDの特性がどのように仕事に影響するかを理解したうえで、自分に向いている職業や職場を選ぶのが重要です。
この記事では、ASDの方に向いている仕事を紹介します。
ASDの方が仕事で苦労する理由もまとめていますので、ぜひご覧ください。
ASDの人は仕事が続かないと言われる理由
ASDの気質を持っている方は「仕事ができない」「続かない」と言われる場合があります。
その理由を詳しく見ていきましょう。
複雑な作業が苦手だから
ASDの方は、複雑な作業やマルチタスクが苦手な傾向があるため、仕事の内容によっては苦労する場合があります。
複数の情報や作業を同時に処理する仕事では混乱してしまい、作業が捗らない可能性もあるため、仕事内容や職場は慎重に選ぶのが重要です。
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参照:厚生労働省/発達障害の理解
人間関係に苦労する場合があるから
ASDの方は「社会性の難しさ」を抱えやすい傾向があり、職場での人間関係に苦労してしまう場合があります。
相手の気持ちを汲み取るのが苦手であったり、自分の気持ちを表現するのが苦手だったりするために、仕事のコミュニケーションに支障が出るケースも珍しくありません。
興味のない分野が向かないから
ASDの方は興味の範囲が狭くこだわりが強い傾向があり、その場に合わせて臨機応変に仕事をこなすのが苦手です。
そのため、柔軟な対応を求められる職業や、自分の苦手な分野の作業が必要な仕事では苦労する場合があります。
ASDの人に向いている仕事とは?
ASDの方が働きやすい環境を手に入れるには、特性や気質を理解したうえで、自分に向いている仕事を選ぶのがポイントです。
ASDの方に向いている仕事を理由を含めて見ていきましょう。
規則的な作業の仕事
作業内容がある程度定められており、やるべきことが決まっている仕事は、ASDの人に向いていると言えます。
たとえば、工場のライン作業やデータの入力など、シンプルで規則的な仕事を選ぶと働きやすいです。
自分の興味にあてはまる分野であり、シンプルな作業内容の仕事があれば、積極的に挑戦してみましょう。
黙々と作業できる仕事
仕事中に人と話す必要がなく、自分の作業に没頭できる仕事は向いていると言えます。
たとえば在宅ワークやトラック運転手など、必要最低限のコミュニケーションのみで済む仕事を選んでみましょう。
反対に、接客や同僚との意思疎通が必要な仕事は、コミュニケーションや人間関係構築の観点から、あまりおすすめできません。
ASDで仕事に悩んだ時の相談先
ASDでどんな仕事を選べばよいか分からない場合や、なかなか仕事を続けられない場合には、国が提供している「就労支援」のサービスを利用してみましょう。
具体的には、ハローワークに設置されている窓口などを利用し、ASDの特性に合った仕事を紹介して貰えます。
また、就業後の悩みも障害者就業・生活支援センターに相談可能です。
さらに、仕事だけでなく日常生活でもASDの症状に悩んでいるなら、訪問看護を利用するのもおすすめです。
訪問看護では、ASDの症状のケアや社会生活参加の支援、就労に関する相談などを行えます。
ASDの気質から、日常生活や仕事に支障が出ていると感じている場合は、訪問看護の利用も検討してみてください。
ASDの人は自分の特性を生かせる仕事に就こう
ASDの方が仕事をする場合、自分の特性に合った職業や環境を選ぶのがポイントです。
興味の狭さやシンプルな作業への集中力を活かせる仕事を選びましょう。
『訪問看護ステーションリスタ』では、ASDを持つ方の日常生活の支援をしたり、働く上での悩みや不安を伺ったりなどのサポートが可能です。
興味のある方は『こちら』から気軽にお問合せください。