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双極性障害とADHDは併発する?違いや判別方法を解説

2025.06.16

双極性障害とADHD(注意欠如・多動症)は一部の症状が似ているため、併発していても気づかないケースがあります。
また併発ではなく、気になる症状はあるものの心の病気なのか、発達特性なのかわからないという方もいるでしょう。

この記事では、ADHDと双極性障害が併発するのかどうか、異なる点や判別方法について解説します。
症状や治療・支援の違いなども紹介するので、ぜひご覧ください。


双極性障害とADHDは併発する?

双極性障害とADHDは併存するケースがあります。
海外の研究において、双極性障害の診断を受けた患者90人のうち、約23%がADHDの基準を満たしたと報告されています。
また同研究において、ADHDの気質を持っている方は双極性障害の発症が早まる傾向も示されました。

2つの障害を併発した場合、気分の浮き沈みに悩んだり、自分の気持ちや行動をコントロールできなかったりするために「生きづらさ」を感じる場合があります。
併発の疑いがある場合、早めに医師や専門家のサポートを受けることが重要です。



参照:Elif Karaahmet/The comorbidity of adult attention-deficit/hyperactivity disorder in bipolar disorder patients


双極性障害とADHDの共通点や違い

双極性障害とADHDの間には共通点もあれば違いも存在します。
それぞれの共通点と違いを見ていきましょう。


症状の一部が共通している

双極性障害とADHDには、一部の症状に共通点があります。

・双極性障害:躁状態に気分が高揚し、落ち着きがなくなる場合がある
・ADHD:集中力が持続しにくく、常にそわそわする様子が見られる場合がある

双極性障害とADHDでは、せわしない様子や1つの物事に集中できない様子が見られるのが共通点です。
もともとADHDの気質を持っている方が双極性障害を発症した場合、どちらが原因で生じているか分からなくなるケースもあるでしょう。

参照:MSDマニュアル/双極症
参照:厚生労働省/発達障害の理解


支援方法や治療法が異なる

双極性障害とADHDにおける違いに治療や支援の方法があります。

双極性障害は「精神疾患」の一種であり、薬物療法や精神療法など「治療」を行うのが基本と言われています。
一方、ADHDは「発達障害」の一種であり、生きづらさを解消するための「支援」を行うのが基本です。不眠や不安感など、必要に応じて生じた精神症状に対して薬物療法などを行う場合もあります。

症状の一部は似ているものの、対処法には違いがあるため、どちらかの発症なのか併発しているのかを見極める必要があります。

参照:MSDマニュアル/双極症
参照:厚生労働省/発達障害の理解のために


双極性障害とADHDの判別方法

ADHDと双極性障害を判別する際、ポイントとなるのは以下の点です。

・幼少期から不注意や多動性が見られていたか
・気分の落ち込みや意欲の低下を感じる時期があるか

ADHDの気質を持つ場合、注意欠如や多動性などの特徴が幼少期から見られる場合があります。
落ち着きのなさや集中力の低下が大人になってから生じた場合、双極性障害の可能性があるでしょう。

また、気分の落ち込みや意欲の低下が続く「抑うつ」は、双極性障害を判別する1つの基準となります。

ただし診断自体は精神科の専門医の診断が必要なため、気になる症状があり悩む方は早めに精神科へ相談しましょう。


双極性障害とADHDの疑いがあるなら精神科へ相談しよう

双極性障害とADHDは一部の症状が似ているため、併存していたとしても発見が遅れる場合があります。
症状に共通点はあるものの、治療や支援の方法は異なるため、的確な診断と治療を受けることが大切です。

双極性障害やADHDで悩んでいる場合、訪問看護を利用するのも手段の1つです。
『訪問看護ステーションリスタ』では、双極性障害やADHDを持つ方に対し、個別に症状のケアや日常生活のサポートをします。
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