精神科訪問看護を利用するまでの流れ|相談から開始までをわかりやすく解説
2025.12.23
精神科訪問看護を検討している方の多くが、
「興味はあるけど、どうやって始めればいいのか分からない」
「手続きが難しそうで不安」
と感じています。
実際の流れは、そこまで複雑ではありません。
ここでは、初めての方でも分かるように、相談から利用開始までの流れを詳しく解説します。
※精神科訪問看護の支援内容や対象者については、
▶ 『精神科訪問看護って何をしてくれるの?』の記事で詳しく解説しています。
STEP1:主治医・相談窓口に相談する
精神科訪問看護を利用する第一歩は、相談することです。
主な相談先は以下のいずれかになります。
・精神科・心療内科の主治医
・訪問看護ステーション
・相談支援事業所・地域包括支援センター(地域による)
すでに精神科・心療内科に通院している場合は、主治医に相談するのが最もスムーズです。
この段階でよくある相談内容
・通院がつらくなってきた
・一人での生活に不安がある
・家族の負担が大きい
・退院後の生活が心配
「訪問看護を使いたい」とはっきり決まっていなくても、生活の困りごとを話すだけで問題ありません。
STEP2:主治医に『指示書』をお願いする(手続きは代行可能です)
精神科訪問看護を利用するには、**医師が作成する「訪問看護指示書」**が必要です。
訪問看護指示書とは?
・訪問看護を行ってよいという医師の指示書
・病名や注意点、看護内容が記載される
これがあることで、医療保険を使って訪問看護を受けられるようになります。
※ 多くの場合、訪問看護ステーションが医師とのやり取りを代行してくれるため、
利用者や家族が難しい手続きをする必要はほとんどありません。
STEP3:訪問看護ステーションと面談・説明
次に、訪問看護ステーションとの**初回面談(説明)**があります。
自宅または事業所で行われることが多いです。
面談で行われる主な内容
・現在の症状や生活状況の確認
・困っていること・不安なことの聞き取り
・訪問回数・曜日・時間帯の相談
・料金や保険の説明
・利用契約の説明
ここでは、「できないこと」「不安なこと」を正直に話すことが大切です。
無理にうまく話そうとする必要はありません。
STEP4:利用計画の作成(看護計画)
面談内容をもとに、訪問看護ステーションが看護計画を作成します。
看護計画で決めること
・訪問の頻度(週1回〜複数回など)
・主な支援内容(服薬管理、生活支援、精神的サポートなど)
・目標(生活リズムの安定、再発予防など)
この計画は、利用者の状態に応じて随時見直しされます。
「状態が変わったら内容も変えられる」という点は、大きな安心材料です。
STEP5:精神科訪問看護の利用開始
すべての準備が整うと、いよいよ精神科訪問看護がスタートします。
訪問当日の流れ(例)
・体調・気分の確認
・睡眠や食事、服薬状況の確認
・不安や悩みの相談
・日常生活に関するアドバイス
訪問時間は30分〜60分程度が一般的です。
「何を話せばいいか分からない」という方も多いですが、
看護師が質問しながら進めるので心配はいりません。
利用開始後も安心|状況に応じた調整が可能
精神科訪問看護は、一度始めたら固定ではありません。
訪問回数を増やす・減らす 支援内容を変更する 一時的にお休みするなど、
状態や生活に合わせて柔軟に調整できます。
「合わないかも」と感じた場合も、まずは相談することで対応してもらえます。
実際の手続きや費用、利用できるかどうかは、
訪問看護ステーションに直接相談することで確認できます。
「自分が対象になるか分からない」という段階でも、
まずはお気軽にご相談ください。
▶ 無料相談はこちら
よくある不安・疑問
Q:本人が嫌がっていても利用できますか?
A:原則として、本人の同意が必要です。
無理に進めるのではなく、まずは不安を聞くことが大切です。
Q:費用はどれくらいかかりますか?
A: 医療保険が適用され、1回あたり自己負担は
数百円〜数千円(1〜3割)が一般的です。
自立支援医療制度を利用できる場合は、
自己負担がさらに軽減されることもあります。
▶ 自立支援医療制度・料金について詳しくはこちら
Q:家族からの相談だけでも大丈夫ですか?
A: はい、可能です。
ご本人が不安を感じている場合でも、まずはご家族から相談し、
関わり方や声かけの方法についてアドバイスを受けることができます。
精神科訪問看護の利用を検討されている方は、
ご本人・ご家族どちらからでも相談可能です。
不安な点があれば、まずはお気軽にご相談ください。
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