心療内科とカウンセリングの違いとは?どちらを先に受診するべき?
2025.04.21心の不調に気付いたとき、心療内科やカウンセリングへ相談することで、解決したいと考える方は少なくありません。
しかし中には、心療内科の受診かカウンセリングを受けるべきか、どちらか迷う方もいるのではないでしょうか。
この記事では、精神疾患における心療内科とカウンセリングの違いを解説します。
利用する優先度も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
心療内科とカウンセリングの違い
心療内科とカウンセリングの違いは「医療機関である点」と「保険が適用される点」です。
心療内科では、精神科医が診療を行います。
医療機関の一種であるため、健康保険を使用しての検査や治療が可能です。
一方、カウンセリングでは臨床心理士やメンタルケアカウンセラーなど、医師以外の専門家がカウンセリングを行います。
カウンセリングで受けられるサービスは保険適用外となり、全額自費負担となる場合が多いです。
心療内科とカウンセリングの特徴
心療内科とカウンセリングでは、治療やサービスの内容が異なります。
この章では、心療内科とカウンセリングの特徴を詳しく見ていきましょう。
心療内科は医師の診断と治療を受けられる
心療内科では精神疾患に対し、医師による検査や治療を受けられます。
専門医から問診や検査を受けられ、精神疾患の正式な診断名をつけられるのが特徴です。
検査や治療の一環としてカウンセリングを行う場合もあります。
また、医師による精神療法を受けられたり、抗精神薬の処方を受けられたりするのも特徴の1つです。
参照:厚生労働省「心療内科」
精神科と心療内科はどう違う?
心療内科と精神科はどちらも「医師が診察する」施設であり、大きな違いはありません。
厚生労働省のウェブサイトによると、精神科は「精神疾患全般の治療を行う場所」であり、心療内科は「心の不調によって生じた身体症状の治療を行う場所」とされています。
精神疾患を疑う場合は精神科を受診し、ストレスや不安が体調に出ていると感じている場合は心療内科を受診するとよいでしょう。
ただし、精神疾患の診断や治療、薬の処方を行える点などは変わらないため、訪問しやすい方を受診してみましょう。
引用:厚生労働省/こころを専門に診る病院の種類は?
カウンセリングでは専門家に相談できる
カウンセリングルームでは、臨床心理士や心理カウンセラーに心の不調を相談できます。
自分の心の悩みや体調に関する不安を相談し、解決に向かって課題に取り組んでいきます。
「認知療法」や「行動療法」など、専門的な心理療法を実践しながら、自分の心との向き合い方を身につけられる点が特徴です。
薬の処方などは受けられませんが、自分でメンタルを改善する方法を身に付けることが可能です。
参照:厚生労働省/カウンセリングについて
心療内科とカウンセリングどちらを受診すればいい?
心療内科とカウンセリングルーム、どちらに行くか悩んだ場合、先に心療内科を受診しましょう。
心療内科では、精神疾患の診断を受けられるため、公的な支援や診断がついていることが条件となるサービスを利用できるようになります。
カウンセリングは診断名の有無に関わらず利用できますが、診断がつかないため訪問看護などの支援や薬による治療が受けられません。
心の不調は精神疾患が原因となっている場合もあるため、心の不調を感じたら、まずは心療内科を受診してみましょう。
精神疾患の悩みは心療内科へ相談してみよう
精神疾患や心の不調を感じたら、まずは心療内科や精神科を受診し、医師へ相談しましょう。
診断がつくことでさまざまなサービスも利用できるようになり、日常生活を過ごしやすくなる場合があります。
また、診断がついた場合、訪問看護の利用も検討してみましょう。
『訪問看護ステーションリスタ』では、精神疾患や心身の不調に悩む方へ個別のケアを提供しております。
興味のある方は「こちら」からお気軽にご相談ください。