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うつ病で一人暮らし。「動けない、ご飯が食べられない」を乗り切るための支え方

2026.03.24

カーテンを閉めたまま、何日も経っていた。 ご飯を作る気力もなく、ベッドから起き上がれず、スマホをぼんやり眺めているうちに夜になる。 そんな日々が続いている方に、まずこう伝えたいのです。

それは、あなたが弱いからではありません。

うつ病という病気が、あなたの体と心を動かなくさせているのです。「なんでこんなこともできないんだろう」と自分を責めてしまう気持ち、よくわかります。でも、それは病気のせいです。あなたのせいでは、決してありません。

この記事では、一人暮らしでうつ病を抱えることの特有のつらさと、そこから少しずつ生活を取り戻すための糸口を、一緒に探していきたいと思います。

1. 一人暮らしのうつ病が、これほど苦しい理由

一人暮らしでうつ病になると、家族と同居しているケースと比べて、その苦しさは何倍にもなることがあります。

体調が悪くても気づいてくれる人がいない。助けを求めようにも、誰かに連絡する気力すら湧いてこない。部屋の中にいると、自分の頭の中の声だけが大きくなっていく。

このような状況は、症状をさらに悪化させる悪循環につながりやすいのです。

特につらくなりやすいのは、こんな場面です。

・朝、目が覚めても起き上がれず、一日中ベッドの上で過ごしてしまう ・食欲がなくてご飯を作れず、水しか飲んでいない日がある ・誰かに連絡したいのに、迷惑をかけそうで結局できない ・「助けて」と言えず、ただ部屋の中で時間が過ぎていく

こうした状況が続いても、あなたが怠けているわけでも、甘えているわけでもありません。うつ病の症状として、これらはとても典型的な状態です。

2. 「誰かがいる」だけで、人は生きていける

一人でいる時間が長いほど、気持ちはどんどん沈んでいきます。

ところが、週に2〜3回、誰かが自分の部屋に来てくれるだけで、その状況はかなり変わってきます。

精神科訪問看護では、看護師が直接ご自宅へ伺います。何か特別なことをするわけではなくても、「今日は看護師さんが来る日だ」という感覚が、日々の小さなリズムを作ってくれます。

訪問看護の看護師が一緒にできることには、こんなことがあります。

・今日の体調を一緒に確認する ・食事が取れているか、睡眠はどうかを話し合う ・服薬のサポートをする ・ただ話を聞いてくれる

「専門的なことを話さなきゃいけない」なんて思わなくて大丈夫です。「今日はこれしか食べられなかった」「昨日眠れなかった」そんなことを、ただ話せる場所があるだけで、一人の夜は少し変わってきます。

3. 「生存確認」じゃない。あなたの味方が来てくれる

訪問看護は、単純に「生きているかどうか確認しに来る」だけではありません。

あなたの状態に寄り添い、今どんな状況にあるのかを一緒に整理してくれます。

たとえば、こんな変化が少しずつ起きてきます。

・週1回だった訪問が心待ちになってくる ・「今日は少し食べられた」という小さな出来事を報告できる相手ができる ・「この薬、なんか調子悪い気がする」と率直に話せる ・「外に出てみようか」と一緒に考えてもらえる

焦らなくていいのです。最初は話すことすら難しくても、それでも構いません。ただそこにいてくれる人がいる、という安心感が、回復の土台になっていきます。

4. 助けを求めることは、正しい選択です

「訪問看護を使うほどじゃないかも」「もっとひどい人が使うべきでは」

そんなふうに思って、ためらっていませんか。

でも、助けを求めるタイミングに、早すぎることはありません。

むしろ、一人で部屋にこもって追い詰められてしまう前に、誰かとつながることが、うつ病の回復においてとても大切なことです。

利用するかどうかを決めるのは、相談してからでも遅くありません。まずは「こういう状況なんですが」と話してみるだけでいい。電話やLINEでの問い合わせから始められます。

一人で真っ暗な部屋にいると、不安で押しつぶされそうになりますよね。そのつらさを、そのまま伝えてもらえれば大丈夫です。

まとめ

一人暮らしでうつ病を抱えることは、想像以上に孤独でしんどいことです。

動けない自分を責めてしまう気持ちも、誰かに頼ることへの罪悪感も、どれもよくわかります。

でも、あなたはもう十分、一人で頑張ってきました。

助けを求めることは、弱さではありません。それは、自分の心と体を守るための、正しい判断です。

訪問看護ステーションリスタでは、精神科に特化した看護師が在籍し、一人ひとりの状況に合わせたケアや支援を行っています。一人で抱え込まず、まずは今のつらい気持ちを教えてください。少しでも気がかりなことや不安があれば、ぜひ無料相談からお気軽にお問い合わせください。

 参考文献・出典

  1. 厚生労働省「精神保健医療福祉の現状等について」(令和7年1月) https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/001374464.pdf
  2. 令和6年版 厚生労働白書「こころの健康と向き合い、健やかに暮らすことのできる社会に」(概要版) https://www.mhlw.go.jp/content/001294552.pdf
  3. 内閣府「孤独・孤立の実態把握に関する全国調査(令和6年)調査結果のポイント」 https://www.cao.go.jp/kodoku_koritsu/torikumi/zenkokuchousa/r6/pdf/tyosakekka_point.pdf
  4. 内閣府「孤独・孤立対策について」(令和6年9月) https://www.mhlw.go.jp/content/12000000/001309353.pdf
  5. 厚生労働省「うつ病の認知療法・認知行動療法 患者さんのための資料」 https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/kokoro/dl/04.pdf

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