精神科デイケアのメリット・デメリット|人間関係や就職・訪問看護との併用
2025.05.26精神科デイケアは、生活リズムをととのえながら再発を防止し、人とのかかわり方を練習したり社会復帰の準備をしたりする通所型のリハビリ施設です。
主治医からデイケアの利用を勧められたものの、不安や迷いを感じている人は少なくないでしょう。
この記事では、精神科デイケアのメリットとデメリットを整理しながら、人間関係の不安や就職とのつながりについても解説します。
訪問看護との併用という選択肢もご紹介するので、ご自身に合った選択肢を見つける参考になれば幸いです。
精神科デイケアのメリット
精神科デイケアには、次のようなメリットがあります。
・社会復帰に向けた準備ができる
・生活リズムがととのいやすくなる
・自分の変化や回復に気づきやすくなる
・安心して悩みを相談する場所ができる
・人とのかかわりに慣れる機会が得られる
関連記事:精神科デイケアってどんな場所?目的・対象者から訪問看護という選択まで
デイケアは日中に通うため自然と外出の習慣がつき、生活リズムがととのいやすくなります。
また、グループ活動を通してほかの利用者さまと助け合ったり、人付き合いに慣れたりしながら自分の成長に気づき、社会復帰のための自信をつけられるのも特徴です。
精神科デイケアのデメリット
精神科デイケアのデメリットは以下のようなものです。
・慣れないうちは疲れやすい
・グループ活動に気疲れすることがある
・デイケアの雰囲気によっては合わない場合がある
デイケアはさまざまな背景を持つ人が集まる場所だからこそ、苦手な人との出会いがあるかもしれません。
そのようなときはムリせずスタッフに相談し、自分のペースで過ごすのが大切です。
デイケアはあくまで回復をサポートする場所なので、利用者さまそれぞれの精神状態や気持ちを尊重しながら前に進めます。
精神科デイケアの人間関係が不安な方へ
「知らない人と関わるのが怖い」と、はじめての場所に不安を感じるでしょう。
しかし、デイケアでは看護師や心理士などの専門家が見守っているため、困ったときはいつでも相談できる環境が整っています。
グループ活動が苦手な方は、個人活動に近いプログラムから参加して少しずつ慣れていくのもよいでしょう。
「見学だけ」「合わなかったら途中で帰る」という柔軟な対応も可能なデイケアも多いです。
精神科デイケアと就職の関係
復職・就職を目指す方に向けて、以下のようなプログラムを用意しているデイケアもあります。
・パソコンスキルの修得
・履歴書の書き方や面接の練習
・病気との付き合い方を学ぶ心理教育
デイケアでは、スタッフが「働きたいけど、また不調になったらどうしよう」という不安に寄り添いながら、利用者さま自身に合った働き方を考えていけます。
再発を防ぎながら就職の準備をするための場として、デイケアを活用する利用者さまも多くいます。
参考:精神科デイケアはどんなことをするの?プログラムの例や利用の流れを解説
デイケアと訪問看護は併用できる
「デイケアに興味があるけど、いきなり通うのは不安」というときは、訪問看護との併用もご検討ください。
訪問看護では看護師が自宅を訪問し、お薬の管理や生活のサポート、悩み相談などを行います。
以下のようにデイケアと訪問看護を組み合わせることで、ムリなく社会との接点を持つことが可能です。
・午前:デイケアに参加する
・午後:訪問看護でゆっくり相談したり振り返りをしたりする
「デイケアか訪問看護か」ではなく「デイケアも訪問看護も」という形で、自分に合ったリズムを見つけてください。
訪問看護に興味がある方は「訪問看護ステーションリスタ」へお問い合わせください。