精神科と心療内科の違いとは?受診すべき症状や基準も解説
2024.12.06日々の仕事や人間関係の悩みなど、ストレスからこころやからだに不調が現れたとき、
精神科と心療内科のどちらを受診すべきか迷う方も多いのではないでしょうか。
それぞれの科では対象にする疾患が異なるため、早い回復のためには特徴を理解して受診することが大切です。
この記事では、精神科と心療内科の違いと受診すべき症状を解説しています。
精神科や心療内科を受診する基準についてもまとめているため、
精神科や心療内科の受診を迷っている方はぜひ参考にしてください。
精神科と心療内科の違いとは
ストレスの影響は心身の両面に現れますが、
症状が主にこころに現れるかからだに現れるかで、診療科が異なります。
精神科は症状がこころに現れる病気が対象
精神科はこころに対する不安や負担などが原因で、症状もこころに現れる病気が対象です。
こころに現れる症状は気分の落ち込みや不眠、幻聴などさまざまです。主に精神科で診療する病気を紹介します。
・統合失調症
・うつ病
・適応障害
・強迫性障害
・発達障害 など
心療内科は症状がからだに現れる病気が対象
心療内科はこころに抱えたストレスや環境が原因で、からだに症状が現れる病気が診療対象です。
症状は頭痛、下痢・腹痛、動悸など幅広く、こころとからだの両面からケアします。
主に心療内科で診療する病気は次の通りです。
・心身症
・緊張型頭痛
・過敏性腸症候群
・過換気症候群 など
精神科や心療内科に行く基準や症状
こころやからだの不調が原因となり、日常生活や仕事に支障が出てきたら、精神科や心療内科を受診する目安です。
調子が悪い日が続いていると思ったら、早めに精神科や心療内科に相談しましょう。
早期発見・早期介入が早い回復への第一歩です。
また、自分では大丈夫と思っていても、家族や同僚など周囲の人が先に不調に気づくこともあります。
誰かの不調に気づいたら、医療機関への相談を促したり一緒に受診したりするとその方の早い回復につながるでしょう。
精神科と心療内科、それぞれ受診したほうがいい症状をまとめました。ぜひ参考にしてください。
精神科に行ったほうがいい人
精神科は症状がこころに現れている人を診療します。
主な症状は次の通りです。
・なかなか眠れない
・気分が落ち込む
・何をするにも億劫に感じる
・今まで好きだったこともやる気が起きない
・仕事や会話に集中できない
・常に悪口を言われている気がする
・死にたいと思ってしまう など
前述した通り、精神的な症状が特徴です。
自分では症状として認識していないケースもあるため、周囲の方の気づきが重要です。
心療内科に行ったほうがいい人
心療内科は症状がからだに現れている人を診療します。
主な症状は次の通りです。
・検査をしても異常がないめまいや耳鳴り、頭痛が続いている
・学校や会社に行こうとすると腹痛や下痢が見られる
・いつも胃の調子が悪く、ムカムカしている
・ストレスが溜まると胸が痛くなる
・手足が冷えたり、ほてったりする など
これらの身体的症状は、ストレスや精神的負担が原因と気づかない人も少なくありません。
体調不良が続く場合には、早めに医療機関を受診しましょう。
精神科と心療内科の違いを理解して受診先を決めよう
精神科と心療内科はどちらも、こころの不調が原因の病気を診療しますが、症状がこころに現れると精神科、からだに現れると心療内科の受診が適しています。
精神疾患を抱えている方の中には、通院することが難しいケースもあるかもしれません。この場合には、精神科や心療内科での治療に加え、訪問看護の利用も選択肢の1つです。
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