統合失調症は遺伝する?発症の要因を詳しく解説
2025.05.20統合失調症は遺伝的な要因により発症しやすくなると言われています。
両親や家族に統合失調症の人がおり、発症しないか不安に感じている方もいるでしょう。
この記事では、統合失調症を発症する要因について、遺伝的要因とその他の要因を解説していきます。
統合失調症の発症には遺伝的な要因が関係する
統合失調症の発症には、遺伝的な要因が関係すると言われています。
これまでの研究から、統合失調症の発症に関する遺伝子の存在が示されたためです。
家族に統合失調症の方がいる場合、子どもや家族の発症リスクは6.5%に及ぶとされています。
遺伝子を持つ人がかならず発症するというわけではありません。しかし発症の要因の1つとなります。
遺伝以外の統合失調症になる要因
統合失調症の発症には、遺伝以外にもさまざまな要因が関係します。
この章では、統合失調症を発症する原因を細かく見ていきましょう。
ストレスや不安
統合失調症は、ストレスや不安などで心に負担がかかっていると、発症する可能性があります。
仕事や人間関係の悩み、お金や将来に対する不安などでストレスを感じ続けるのは、統合失調症の要因の1つです。
また、失恋や失業などで急激にストレスを受けた場合も発症する可能性があります。
参照:こころの情報サイト/統合失調症
参照:MSDマニュアル/統合失調症
妊娠・出産時のトラブル
妊娠中や出産前後にトラブルがあると、統合失調症になりやすいと言われています。
具体的には、妊娠中の母親の病気や、難産による胎児の酸素が不足、低体重での出産などのトラブルが発症の要因です。
参照:MSDマニュアル/統合失調症
薬物の使用
大麻などの薬物を使用した場合、統合失調症を発症しやすくなるとされています。
特に青少年における大麻の使用は、統合失調症のリスクを高めるとされており、海外の研究でも取り上げられました。
また、すでに統合失調症を発症している方は、薬物の使用によって症状が悪化すると言われています。
参照:MSDマニュアル家庭版/統合失調症
統合失調症の遺伝が心配な場合の相談先
遺伝による統合失調症の発症が心配な場合、早めに精神科医へ相談しましょう。
統合失調症の治療を受けられるほか、症状の悪化や家族の発症を予防するためのアドバイスを受けられます。
ストレスや不安を感じた際、幻覚や幻聴などの特徴的な症状が出現したり、考えがまとまらなくなったりする場合は、統合失調症の気質を持っている可能性があります。
不安な方は早めに医師へ相談し、早期に対処しましょう。
また、家族に統合失調症の方がいる場合、訪問看護師に相談するのも手段の1つです。
訪問看護では、統合失調症の本人を支援するだけでなく、家族に対するサポートも受けられます。
生活環境や症状などを観察してもらい、統合失調症の家族との関わり方や、ほかの家族が発症するのを予防する方法などを聞くとよいでしょう。
統合失調症は遺伝以外の要因も考慮して早めに受診しよう
統合失調症は遺伝的な要因が発症に関わります。
家族歴がある場合、ストレスや不安の少ない生活を心掛けるなどして、発症を予防するのが重要です。
親や家族に統合失調症の人がいた場合に必ず発症する訳ではありませんが、不安な方は早めに精神科へ受診したり、専門家の支援を受けたりしましょう。
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