統合失調症の人が大声で叫ぶのはなぜ?理由や相談先を解説
2025.04.04統合失調症の人は、急に大声で叫び出すことがあります。
家族が統合失調症であり、外出先や自宅で叫ぶために困っている方もいることでしょう。
この記事では、統合失調症の人が叫ぶ理由を詳しく解説します。
叫びに対処できないときの相談先も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
統合失調症の人が叫ぶのはなぜ?
統合失調症では「幻覚」や「妄想」などの症状が出現し、精神的に不安定になります。
叫ぶ様子が見られる場合は、これらの症状が関係しているかもしれません。
この章では、統合失調症で叫んでしまう原因について見ていきましょう。
幻聴が聞こえているから
統合失調症の特徴的な症状の1つが、誰も喋っていないのに人の話し声が聞こえる「幻聴」です。
幻聴では本人に対する「悪口」が聞こえるため「うるさい!」「やめろ!」と叫ぶ場合があります。
被害妄想を抱えているから
「被害妄想」の出現により、精神的に追い詰められて叫ぶ方もいます。
被害妄想とは「あの人は自分を殺そうとしている」「いつも見張っている人がいる」など、「現実には受けていない被害」を自覚している状態です。
被害妄想は、長引くと興奮しやすくなり、衝動的に叫び出してしまう場合があります。
突然叫ぶのはストレスが原因の場合もある
統合失調症の方はストレスや不安に弱い状態にあります。
環境や人間関係に対するストレスや、症状があることへの不安が積み重なり、こらえきれずに叫んでしまう方もいるでしょう。
また、ストレスや不安を受け続けると、幻聴や被害妄想も悪化する可能性があります。
できるだけ安心して生活できるよう、生活環境や接し方に配慮することが大切です。
統合失調症でなぜ叫ぶのか理解できないときの相談先
叫び声をあげる理由がわからない場合や、どのように接していいかわからない場合は、早めに専門家へ相談しましょう。
この章では、叫ぶことに困っているときの相談先を解説します。
精神科/心療内科
精神科や心療内科では、薬物療法や精神療法などの専門的な治療を受けられます。
適切な治療を受ければ、幻聴や妄想症状を緩和し、叫び声をあげずに生活できるかもしれません。
また、どのような環境や接し方が適しているかも相談するとよいでしょう。
保健所/精神保健福祉センター
地域の保健所や精神保健福祉センターでは、精神疾患の専門家に無料で相談できます。
保健師や心理士など、統合失調症に詳しい人に相談することで、叫ばないで過ごすためのアドバイスを受けられるでしょう。
訪問看護ステーション
家の中でも叫び声をあげて困っている場合、訪問看護師に頼るのも手段の1つです。
訪問看護は自宅で医療的ケアを受けられるため、外出が難しい方でも安心して利用できます。
接し方や生活環境についてのアドバイスも受けられるため、自宅で叫ぶことに悩んでいる方は、気軽に相談してみてください。
統合失調症の家族が叫ぶときは早めに相談しよう
統合失調症の方は、ストレスや不安に苦しみ、叫び声をあげています。
本人もつらい立場にあるため、できるだけ早く治療や支援を受け、解決を目指しましょう。
統合失調症にお悩みの方は『訪問看護ステーションリスタ』へご相談ください。
『リスタ』では、症状の管理や服薬の支援、ストレスを減らすための環境整備など、さまざまなサポートを提供します。
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