妄想が止まらないのは病気?考えられる原因と対処法を解説
2025.01.14妄想とは、明らかに間違っていることや、ありえない内容の考えを「本当のことだ」と思い込んでしまう状態を指します。
頻繁に妄想していたり妄想がきっかけで異常な行動が見られたりすると、心配になる方もいるでしょう。
この記事では、妄想が起こる原因や対処法を解説します。
どのような病気によって妄想が起こるのかを分かりやすくまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。
妄想とは?
妄想とは、自分の空想を「本当のことだ」と思い込んでしまう精神症状の一種です。
現実では起こり得ない内容の考えや想像を事実だと信じ込んでしまい、周囲からの指摘を受け入れなくなってしまいます。
妄想にはさまざまな種類があり、どの症状が出るかは人それぞれです。
中には「被害妄想」や「物取られ妄想」などが出現し、日常生活に支障が出る方も少なくありません。状況に応じて、検査や治療を必要とする場合もあります。
参照:厚生労働省/こころの病気について知る 統合失調症
妄想が止まらないのは病気が原因の可能性も
妄想が重度で頻繁に繰り返される場合、精神疾患が原因の可能性もあります。
この章では、妄想が出現する精神疾患を詳しく見ていきましょう。
統合失調症
統合失調症は支離滅裂な思考や行動などに加え、妄想が出現する場合もある精神疾患の1つです。
統合失調症では、他人から嫌がらせを受けていると考える被害妄想や、どんな物事も自分に関係していると考えてしまう関係妄想などが生じます。
実際には起こっていないことを「現実だ」と捉えてしまい、自分自身や他人を傷つけてしまう可能性もあります。
参照:MSDマニュアル/統合失調症
妄想性障害
妄想性障害とは、1つまたは複数の妄想が1ヶ月以上続く精神疾患です。
主に、以下の5つの異なる妄想が見られる場合があります。
・被愛型
・誇大型
・嫉妬型
・被害型
・身体型
「自分はあの人に好意を寄せられている」「自分は偉大な発明者だ」と、自分に過剰な自信を抱いたり、自分の体が大きな病気にかかっていると思い込んだりなど、さまざまな妄想パターンがあります。
妄想性障害の型や症状の強さは人それぞれであるため、専門医による正確な診断と治療が必要です。
参照:MSDマニュアル/妄想性障害
認知症
認知症も妄想が出現する精神病の一種です。
認知症の場合、お金や物を盗まれたと思い込む「物盗られ妄想」などが出現します。
「虫がたくさん体を這っている」「動物が部屋の中で喋っている」など、奇妙な妄想を口にし、コミュニケーションに支障がでる場合があります。
病気による妄想への対処法
妄想が顕著に見られる場合、精神疾患を発症している可能性を考慮し対処する必要があります。
妄想が見られる場合の対処法は以下の通りです。
・精神科や心療内科の受診
・訪問看護の利用
妄想によって日常生活に支障が出ている場合、すみやかに医師の診察を受けましょう。
精神疾患に見識のある医師へ相談し、状態に応じて適切な治療を受けることで妄想症状の改善が期待できます。
また、身の回りのケアや生活環境に対するサポートを受けたい場合は、精神科訪問看護の利用も手段の1つです。
精神科訪問看護では、精神科に特化した看護師が自宅に訪問し、個別にケアを提供します。
『精神科訪問看護ステーションリスタ』も、妄想に対する看護を提供しているので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
妄想は病気が原因の可能性もあるため受診してみよう
妄想が止まらず日常生活に支障が出ている場合、精神疾患が原因となっている可能性があります。
悪化すると、人間関係や日常生活に支障が出る場合もあるため、なるべく早めに医療機関を受診しましょう。
「自宅で医療ケアやサポートを受けたい」とお考えの方は、ぜひ一度『訪問看護ステーションリスタ』の無料相談にお問い合わせください。