多職種連携における精神科看護師の役割とは?チーム医療に携わる職種も紹介
2025.01.09精神科疾患を治療するには、チーム医療による多角的な視点からのアプローチが必要です。
利用者さまと密接に関わる看護師は、多職種連携において重要な役割を担っており、円滑に治療を進めるための要となります。
この記事では、多職種連携において精神科看護師が求められる役割を解説します。
多職種連携の重要性や、具体的な役割についてもわかりやすくまとめましたので、ぜひご覧ください。
精神科のチーム医療では看護師が重要な役割を果たす
精神科のチーム医療体制を整えるため、看護師は重要な役割を果たします。
看護師は利用者さまと接する機会が最も多い職業です。
そのため、利用者さまの状態や日常生活の変化をこまかく観察し、多職種へ最新の情報を共有できます。
患者さまと会話する機会が多い看護師は、多職種連携の中でも情報収集の起点となるでしょう。
多職種連携における精神科看護師の役割
この章では、精神科看護師の役割について詳しく見ていきましょう。
全身状態や日常生活自立度の把握
精神科看護師は、利用者さまの心身状態と日常生活における自立度をこまかく観察し、多職種へ共有します。
体調や精神状態などの変化を読み取り、チームに共有することは看護師の重要な役割の1つです。
バイタルサインの観察や服薬状況、食事摂取量などの情報は、利用者さまと接する機会の多い看護師だからこそ得られる情報でしょう。
利用者さまの意思やニーズの共有
利用者さまや家族のニーズを聴取することも役割の1つです。
多職種が協力し同じゴールに向けてアプローチするには、患者さまのニーズや要望を聞き取る必要があります。
利用者さまのニーズは、時間が経つにつれて変化することもあります。
コミュニケーションの機会が多い看護師は、ニーズの変化にいち早く気づき、チームへ報告することが可能です。
他職種や地域の専門機関との連携
在宅の分野におけるチーム医療では、医師をはじめ、看護師、理学療法士、ソーシャルワーカー、地域包括支援センターなどさまざまな職種が関わり合っています。
その間を受け持ち、連携・調整を進めることも、訪問看護師の役割です。
特に訪問看護師の場合、地域包括ケアの一部として、医療機関や地域の関連機関との連絡役を担います。
精神科看護師が連携する多職種の種類
精神科看護師は、以下のような職種と連携して看護を進めます。
・医師
・作業療法士
・栄養士
・薬剤師
・ケアマネージャー
・精神保健福祉士
・相談支援専門員 など
治療やケアに携わる職種はもちろん、社会復帰や在宅支援に関連する職種とも密に連携を取り合い、利用者さまの生活支援に貢献しているのです。
参照:厚生労働省/新たな地域精神保健医療体制のあり方分科会における論点整理(7月15日)の報告
精神科訪問看護においても多職種連携の必要性は高い
精神科看護師は、訪問看護での多職種連携においても重要です。
在宅生活の様子を観察できるのは訪問看護師の特権であり、再発や悪化予防に関わる重要なポジションでもあります。
ケアマネージャーや医療機関との連絡役になることで、利用者さまの状況に合わせた適切なケアや支援を提供できるでしょう。
多職種連携における精神科看護師の役割は訪問看護の現場で学ぼう
精神科領域では多職種が連携を強め、一丸となってアプローチしていく必要があります。
看護師は利用者さまから情報を収集し、チームに共有できる貴重なポジションです。
多職種連携を学びたい方は、現場で働きながら知識やスキルを身につけることをおすすめします。
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