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看護師のスキル「傾聴」の重要性とは?5つの方法やポイントも解説

2025.03.18

患者さまやその家族と接する機会が多い看護師にとって「傾聴」は重要なスキルの1つです。
傾聴スキルがあると、コミュニケーションのなかで相手に安心感を与えられ、信頼関係を築くことにつながります。

この記事では、看護における傾聴の定義や方法を解説します。
傾聴力を高めたい方は、ぜひ最後までお読みください。

看護師による傾聴とは?重要性を解説

傾聴とは相手の話に注意深く耳を傾けることですが、看護師における傾聴は「相手に共感し、相手の自己表出を促す行為」とされています。

看護師による傾聴の効果は、次の3つです。

・信頼関係を築く
・自己理解・自己受容を進める
・カタルシス効果が得られる

治療を進める上で、患者さまとの信頼関係構築は欠かせません。
不安や悩みを相談してもらえるよう、安心感の与えるコミュニケーションを心がけましょう。

参照:厚生労働省 こころの耳/1 傾聴の基本的態度

ロジャースの提唱した傾聴の3原則

「積極的傾聴」を提唱したアメリカの心理学者カール・ロジャースは、聴く側の3要素として以下のことを挙げています。

3原則 概要
共感的理解 相手の気持ちに共感しながら話を聴く
無条件の肯定的関心 相手の話を否定せず、その考えに至るまでの過程や背景に肯定的な関心を持って聴く
自己一致 聴き手は、相手に対しても自分に対しても真摯な態度で接する

※参照:厚生労働省 こころの耳/1 傾聴の基本的態度

これらの3原則は相互に補完し合うことで、相手はより自己理解を深め、自己受容を促すことができます。

看護師ができる傾聴の方法5つ

看護師ができる傾聴の具体的な方法を5つ紹介します。

技法 特徴
姿勢 清潔な身だしなみや穏やかな表情によって、相手に安心感を与える
受容 うなずき、あいづちにより、相手の話に関心を持って聴いていることを示し、安心感を与える
事柄・感情への応答 会話中の事柄や感情に関する表現を言い換えて返答することで、相手に安心感を与える
要約 長い話は簡単に要約して返答することで、相手が自分の考えをまとめるサポートをする
質問 相手に関心を持っていることを示す

質問内容によって話し手は自己理解を深められる

上記の5つを組み合わせて活用することで、患者さまに安心感を与え、信頼関係を築きやすくなるでしょう。

看護師として「傾聴力」をアップさせるポイント

傾聴力をアップさせるポイントは「患者さまの考えを尊重する」「コミュニケーション手法を活用する」の2つです。

患者さまの声に耳を傾け、尊重した態度で接することが大切です。
自分とは異なる価値観や考え方もあるかもしれませんが、否定せずに受け止めましょう。

また、言葉や表情を真似するミラーリング法や、相手が話したことを繰り返して確認するバックトラッキング法などのコミュニケーション手法を活用するのも効果的です。
頻繁に使い過ぎると不信感を与えてしまうため、患者さまの様子を見ながら、適切なタイミングで取り入れましょう。

患者様との信頼関係構築には傾聴を用いた看護が大切

看護師における傾聴は、相手の声に耳を傾け、信頼関係を築くための行為です、スムーズに治療を進めるために欠かせないスキルの1つです。

傾聴スキルに自信がない方も、今回ご紹介した傾聴の3原則や、5つの技法を押さえたコミュニケーションを意識することで、患者さまに安心感を与えられるでしょう。

特に、訪問看護の分野では、患者さんの悩みに寄り添い自宅での生活をサポートするために傾聴スキルは欠かせません。在宅医療に興味のある方や、一人ひとりに寄り添った看護を実施したい方は、ぜひ『訪問看護ステーションリスタ』で一緒に働きましょう!

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