精神科訪問看護の料金はいくらかかる?具体的な金額や利用できる制度をご紹介
2024.12.26精神科訪問看護の利用を検討されている方の中には、料金がいくらかかるか気になる方もいるでしょう。
精神科訪問看護では医療保険が利用でき、料金は訪問回数や1回あたりの訪問時間などによって変わります。
この記事では、精神科訪問看護の料金だけでなく、負担を減らすために利用できる制度についても紹介しています。
精神科訪問看護を利用したいと思っている方や、料金が知りたい方はぜひ参考にしてください。
精神科訪問看護の料金は保険の種類によって変わる
精神科訪問看護の料金は、利用する保険制度や訪問回数、訪問時間、職種、初回か2回目以降か、加算される内容などによって変わります。
保険制度によって負担割合が変わるため、まずは自分の何割負担なのかを確認しましょう。
なお、生活保護受給者は自己負担なしで精神科訪問看護を受けられます。
医療保険
医療保険を利用して精神科訪問看護を受ける場合、自己負担は1〜3割です。
負担割合は以下の通りです。
・未就学児:2割
・義務教育就学後~69歳:3割
・70歳以上:所得に応じて1~3割
また、「認知症」の場合は介護保険が適用される場合があります。
介護保険を利用する場合の自己負担は1割です。
自立支援医療
自立支援制度を利用して精神科訪問看護を受ける場合の自己負担は、原則1割です。
さらに、ひと月あたりの負担上限金額は2,500〜20,000円に設定されており、上限額以上の負担はありません。
対象者については後述します。
精神科訪問看護にかかる実際の料金表
ご自身の保険を確認したところで、精神科訪問看護を利用する際にかかる実際の料金を見てみましょう。
基本利用でスタッフ1人で訪問した場合、料金例は以下のようになります。
医療費 | 1割負担 | 2割負担 | 3割負担 | |
週1訪問 (月4回) | 45,040円 | 4,504円 | 9,008円 | 13,512円 |
週2訪問(月8回) | 79,240円 | 7,924円 | 15,848円 | 23,772円 |
週3訪問(月12回) | 121,990円 | 12,199円 | 24,398円 | 36,597円 |
計算方法:訪問看護管理療養費×回数+訪問看護管理療養費(月初のみ)+精神看護訪問基本療養費×回数+24時間対応体制加算(月初のみ)
さらに、以下の場合は料金が異なります。
・早朝・深夜・夜間に依頼する場合
・週4回以上訪問となる場合
・1回の訪問が30分以上となる場合
なお、上記は料金例となりますので詳しい料金については、各訪問看護ステーションにご相談ください。
精神科訪問看護にかかる料金負担を軽減できる制度
精神科訪問看護の利用料金がわかったところで、さらに自己負担を軽くするために利用できる制度を紹介します。
自立支援医療制度
自立支援医療制度は、精神疾患を抱えており、通院によって治療を継続する必要がある方に適応されます。
例として、以下の疾患が対象です。
・統合失調症
・うつ病などの気分障害
・てんかん
・知的障害、心理的発達の障害
・薬物などの依存症
・アルツハイマー型認知症 など
制度の利用により、自己負担は原則1割となり、ひと月あたりの負担上限金額も設定されています。
本制度を利用するには医師の診断書が必要であり、市町村の窓口で手続きを行います。
高額療養費制度、限度額適用認定証
高額療養費制度は、医療機関や薬局で支払う医療費が1ヶ月で上限額を超えた場合、その超えた額が支給されるものです。
上限額は、年齢や所得に応じて定められています。
また、あらかじめ「限度額適用認定証」を受けていれば、窓口での支払いは上限額までで済みます。
精神科訪問看護の料金についてお悩みなら一度相談してみよう
精神科訪問看護にかかる料金は、公的医療保険によって1〜3割負担となっていますが、自立支援制度・高額療養費制度を利用すると負担が軽減できる可能性があります。
精神科訪問看護の料金にお悩みの方は、『訪問看護ステーションリスタ』にご相談ください。
当ステーションでは、利用さまに合わせた料金内容を、わかりやすくご説明させていただきます。