精神科訪問看護で働くのに資格は必要?要件や研修方法も解説
2024.12.09精神科訪問看護では、精神疾患により受診が困難な方や、在宅ケアを必要とする方の自宅を訪問し、心と体のケアを提供します。
精神科分野や訪問看護に興味があるものの、「何か資格やスキルは必要なのか?」と転職を躊躇してしまう方もいるでしょう。
この記事では、精神科訪問看護で働くのに必要な資格やスキルについて解説します。
算定要件を満たすのに必要な研修や、所持していると役に立つ資格なども紹介するので、ぜひご覧ください。
精神科訪問看護で働くために資格は必要?
まずは、精神科訪問看護で働くために必要な資格を紹介します。
看護師・准看護師の資格が必須
精神科訪問看護で働くには、看護師免許または准看護師免許が必須です。
認定看護師や専門看護師などの特別な資格は必要なく、国家試験に合格した方なら誰でも働けます。
准看護師免許では働けない職場もあるため、募集要項をよく確認し応募しましょう。
普通自動車免許が求められる職場もある
普通自動車免許の所持を、必須条件にしている職場もあります。
移動距離の長い地域や公共交通機関が充実していない地域では、移動に車を使う必要があるからです。
徒歩や自転車、スクーターで移動する職場であれば、運転免許を持っていない方でも働くことは可能です。
精神科の勤務経験が必要な職場もある
中には、精神科の勤務経験が決められている場合もあります。
精神疾患を持つ方の看護経験がある職員が訪問しケアした場合、特別な算定要件を満たせるためです。
一方で、精神科や訪問看護の経験がない方を歓迎している職場もあるため、自分の条件に合う職場を探しましょう。
精神科訪問看護で働くのに役立つ資格
精神科訪問看護師として働く際、所持していると役に立つ資格を紹介します。
・ケアマネージャー
・心理士の資格
・在宅ケア認定看護師
・精神科認定看護師
・在宅看護専門看護師
・精神看護専門看護師 など
ケアマネージャーや在宅分野の看護資格を取得していれば、スムーズな多職種連携や、適切なサービスを提案できます。
また、認定心理士や精神科に特化した看護資格を取得すると、精神疾患の理解が深まり、より質の高いケアを提供できるでしょう。
また、資格は専門性の高さの証明にもなり、転職や再就職に有利に働きます。
精神科訪問看護の算定要件を満たすには?
精神疾患を持つ方へ訪問看護を提供すると「精神科訪問看護基本療養費」を算定できます。
ただしこの費用は、精神疾患を持つ方をケアした経験がなければ、算定要件を満たせません。
精神科での勤務経験がない方は、研修を受けることで算定要件を満たせるようになるため、就職後に受講してみましょう。
参照:厚生労働省/訪問看護療養費に係る指定訪問看護の費用の額の算定方法
精神科訪問看護に必要な研修はオンラインでも受講可能
精神科訪問看護基本療養費の研修は、オンラインでも受講可能です。
研修では、精神科訪問看護に必要な知識・スキルの講義を受けます。
・精神疾患を持つ方のアセスメント
・精神疾患を持つ方への生活支援
・家族への接し方
・薬物療法の知識
・精神科訪問看護の報酬
・多職種連携や地域ケア など
各分野の動画を視聴しテストに合格すれば、算定要件を満たせるようになります。
20時間ほどで修了できるため、働きながらでも資格を取得可能です。
特別な資格がなくても精神科訪問看護で働ける
精神科訪問看護師に特別な資格は必要ありません。
看護師または准看護師の資格さえ持っていれば、未経験でも転職できる職場もあります。
精神科訪問看護に興味がある方や、在宅ケアの知識・スキルを身に着けたい方は、働きながら勉強するのもよいでしょう。
『訪問看護ステーションリスタ』では、訪問看護の経験がない方も歓迎しています。
精神科訪問看護師として働きたい方は、ぜひこちらからお問い合わせください。