心療内科で「病気じゃない」と言われたときはどうすればいい?
2025.04.14精神症状に悩み心療内科を受診したものの、診断が付かなかったり「病気じゃない」と言われたりするケースがあります。
つらいと感じているのに病気と認められず、モヤモヤしている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、心療内科で「病気じゃない」と言われる理由と対処法を解説します。
心療内科で「病気じゃない」と言われる理由
精神病のような症状があるにも関わらず、心療内科で病気と診断されないことがあります。
この章では、心療内科で「病気じゃない」と言われる理由を見ていきましょう。
診断基準に満たなかったから
精神病の診断には基準が設けられており、基準に満たない場合は病名がつけられません。
うつ病や発達障害をはじめとする精神病の診断には、主に「DSM-5」が使用されます。
医師はDSM-5にまとめられた精神病の特徴と、問診や心理検査の結果を総合的に判断し、精神疾患の診断がされます。
医師の判断も含まれますが、検査の結果が基準に満たないために、病気と判断されないケースもあるでしょう。
参照:日本精神神経学会「DSM‒5 病名・用語翻訳ガイドライン(初版)」
不定愁訴とみなされたから
不定愁訴とは、けがや病気などの明確な理由がない、原因不明の体調不良を訴える状態を指します。
不定愁訴とは、以下のようなものです。
・頭が重い
・眠れない
・体がだるい
・食欲がない
・目の奥が痛い
・なぜか疲れている
上記のような症状は精神病でもよく見られますが、診断する医師によっては、精神疾患が原因ではないと判断される場合もあります。
参考:厚生労働省/こころの耳 不定愁訴
今の精神状態の自己診断チェックリスト
精神的な疲労が蓄積しているかを確認するセルフチェックリストを紹介します。
複数項目にあてはまる場合、再度受診したり、受診先や相談先の変更も検討してみましょう。
・疲れやすい
・やる気が出ない
・ふいに涙が出てくる
・物事に集中できない
・漠然とした不安がある
・イライラが止まらない
・仕事や勉強のミスが増えた
・よく眠れない/寝すぎてしまう
・マイナスなことばかり考えてしまう
上記のような症状が1~2週間以上続く場合は、精神病にかかっている可能性があります。
心療内科の受診後、症状が増えたり強くなったりした場合は、再度相談するとよいでしょう。
参考:厚生労働省/こころの耳 働く人の疲労蓄積度セルフチェック2023
心療内科で病気じゃないといわれた場合の対処法
心療内科で診断がつかなかった場合、ほかの精神科やクリニックを受診するのも手段の1つです。
医師ごとに症状の捉え方が異なる場合があるため、どうしても納得できない場合は、別の精神科医へ相談してみましょう。
ただし、診断がつかないからと言って、手当たり次第に病院を変えるのはよくありません。
精神病の中には、長期間かけて症状が出現する病気もあり、慎重に診断を下す時間がかかるケースもあるためです。
また、セカンドオピニオンを希望する場合は紹介状も必要になるため、自己判断で病院を変える前に担当医へ相談しましょう。
病気じゃないと言われた場合は別の精神科への相談も検討しよう
心療内科で病気じゃないと言われても症状に悩む場合は、別の精神科への受診も検討しましょう。
見解の異なる医師に相談した結果、診断名が付き、支援を受けれるようになる場合もあります。
どうしても腑に落ちない場合や、だんだん症状が強くなる場合は、精神科を変えてみてください。
また、診断が付いた場合、訪問看護サービスも利用できるようになります。
自宅に看護師が訪問し、個別に医療的ケアや日常生活の支援を受けることが可能です。
訪問看護サービスに興味がある方は『訪問看護ステーションリスタ』へ、気軽にお問い合わせください。